日本にエスペラントのことが紹介されたのは、1896年(明治29)です。創始者ザメンホフ博士が世界に発表したのが1887年(明治20)ですから、わずかに10年後でした。そして日本に紹介されてからさらに10年後の1906年(明治39)には活動の拠点として、日本エスペラント協会(その後「学会」にそして2012年には再度「協会」となる)が発足しました。同年には二葉亭四迷が日本で最初のエスペラント教科書「世界語」を出版しており、また第1回日本エスペラント大会が開催されました。2012年が第100回目の日本大会になるのは、この間弾圧や第二次大戦による活動中止などがあったためです。
エスペラント語の話者をエスペランチストといいますが、私たちはいまその普及に努めています。
すでに外国語を駆使しているひとたちには習得しやすく、逆にエスペラントをまなんだ人には他の実用外語を学ぶに、非体験者に比べて格段にその上達がはやいという研究があるそうです。実用性がないから、ということで門をたたかない人が多いのも事実ですが、水を飲んでみると存外においしいことに気づくはずです。100回目の日本大会は来年、東京で開催します。その興奮をともに味わいませんか(O記)。