板橋エスペラントクラブ

エスペラント語は1887年にポーランドの医師ザメンホフによって創案された国際補助言語です。ヨーロッパの言語をベースにした単語、シンプルな文法、わかりやすい発音が特徴の、学びやすい言語です。世界で100万人の話者がいると推定されています。わたしたちは、毎月第1・3土曜日、東京都板橋区成増でエスペラント語を学んでいます。言語、国際交流に興味のある方一緒に学習しませんか?

33.いま世界のエスペラント界は?

世界で*
No:27の文末で少し触れましたが、ことしはフランスのリールで第100回世界エスペラント大会があります。毎年世界のどこかで、世界大会を催し、その都度世界各国から数千名規模の参加者があり、なかでも日本は7〜80名の参加があり、主催国を除けば1.2番手の多さを誇ります。エスペラントが世界に誕生したのは1887年(明治20年)ですが、そのギャップは欧州の戦火により開催を見合わせたことによります。例えば第一次・第二次世界大戦等です。  
主催は世界エスペラント協会(本部・オランダ、ロッテルダム

アジアで* 
これはアジア地域内の諸国の参加によって催されます。2~3年間隔で日本をはじめ中、韓、ベトナム、インド、インドネシアイスラエル、イラン、モンゴル等々域内諸国の参加があり、政治レベルの親疎とは無関係に親善を深めております。主要国は日本、中国、韓国で会長職を持ち回りでやっております。

国別で*
日本は、いまいまでこのブログで幾度も触れておりますように今年は102回大会を仙台で行います。毎年参加者は6〜700名、節目の記念大会になると千名近く参加者があります。

今回はそれぞれの全体ベースでの大会を書きましたが、次回より国別・専門分野別・地域を超えた趣味関係の集会状況・世界の施設・代表的出版物等々の紹介を兼ねた記事を発信していきます。
 

32. 2015年 フェリーチャン ノブヤーロン 

みなさま あけましておめでとうございます。表題のフェリーチャン ノブヤーロン ということばは「おめでとうご゜ざいます」という意味で直訳すると「幸福な 新年」の意味があります。英語でいう A Happy(フェリーチャン) Newyear(ノブヤーロン)と殆ど同義です。
しかし、眼を世界にむけると、ヨーロッパでは大変なことがおきてますね。問題の解決は容易ではないと思います。平和な世の中がまさに幸福の象徴だと痛感する昨今です。エスペラントの本来の意味は 人類の平和を「希望する人」という意味合いでして、1887年(明治20)に世界に発表したポーランドザメンホフ博士が「希望」を意味する「エスペーロ」-Espero-と、このことばの真骨頂である「・・・する人」を意味する「-ant」という接尾辞をくっつけて「エスペラント博士」-Esperanto-というペンネームで発表しました。

 それが結局人類の希望を象徴する言語を「エスペラント」という代名詞になっていき今日に至っております。爾来いくつかの人口語が世にでましたが、結局「エスペラント」が生き残った歴史があります。
 エスペラントは言語そのものの名称でもありますが、その存在をご存じない人たちでもそれが言語であることがすぐ認識できるように「エスペラント語」とも表記しております。第一次世界大戦終了後しばらくは世界はフランス語が世界語的イキオイがあったと聞きます。第二次大戦後はみなさま、ご存じのように英語至上主義となっています。

 エスペラントは泡沫言語として消え去ることなく、今日まで生き残ってきています。
それはなぜか?結論をいえばエスペラントは異言語間の橋渡し言語 として活動してきたからです。つまり世界には4000から6000の言語があるとユネスコの公式見解ですが、経済力に裏打ちされた一言語が世界を席巻していくのは現実ではあるが、英語にしても、ドイツ語でもフランス語でもスペイン語でもなく、また中国語にしても世界の隅々まで一言語をみんなが理解できるということはゼッタイにありえない。その隙間を埋め、かつ異言語話者間の橋渡しをする言語であることを自負しております。現に国際連合の通訳コストが驚異的であるといわれております。
 これはユメですが、エスペラントが導入されれば、すくなくとも少数または弱小言語話者への福音になることでょう。当然学習はしておいてもらうひつようはあります。が、各国籍を有する言語を学ぶよりははるかに容易で語彙も造語法により多岐にわたるとエスペラント話者のノーベル賞数学者がいることを紹介しておきます。これを実践しようとしたのが、国際連盟(第一次大戦後誕生)の事務次長であった新渡戸稲造であり、やはり連盟事務局にいた宮沢賢治でした。このときは言語強国のフランスにその提案をつぶされたと聴きます。現在の国際連合では、ユネスコではすくなくとも国際共通補助語として認知されていますが、実用の段階には総会の承認が必要でそこまでには到っておりません。 
 長い話を失礼しました。

 No31.でも触れましたが、組織の底辺拡大のため、会員を募集しております。このブログもそうですが、板橋区の広報紙「広報いたばし」にもこのほど募集記事を出稿(1月10日号)したところ、さっそくおふたりの応募がありました。
今月の第四土曜日(24日ー1月は変則。例月は第一と第三土曜日)に、新人をお迎えすることになります。特別講座を設けます。いまからでも遅くはありません。この記事をお読みになられた方はさきの広報紙をご覧の上、連絡をください。各自の辞書・教材費の自己支弁は当然ですが、会費は月わずか200円です。会場費・コピー代等の費用のみです。当日の朝午前10時に成増社会教育会館に直接おこしいただいても結構です。

31.会員を募集しています。

近々板橋区の『広報いたばし』に記事掲載されますが、数多くのサークルが目白押しで字数制限もあるので、お読みになってもその趣意がよくわからないかもしれません。そこでこの掲示板をかりてお伝えしようと思います。
みなさんが興味を持ってくださることを期待します。

募集要領は『広報いたばし』に書きます。     

     当クラブへの連絡は、下記メールアドレスまでお願い致します。

      itabashiesp【アットマーク】gmail.com

      (上記の【アットマーク】を @ に変更してください。)


エスペラントとは 
 人工語で世界共通補助語です。文法が16しかなく簡単です。発音や書体がローマ字式で、母音発音が多く、日本人に向く言語です。思想面は無色透明です。
他にも多くの利点がありますが、長くなるので別の機会にお伝えすることとします。詳しくは
カテゴリー欄の「エスペラントについて」本頁No.5をごらんください。拠点事務所が早稲田にあります。そちらにリンクを貼っています。本頁には日本エスペラント学会となっており、リンク先は日本エスペラント協会となっています。文科省の政策で協会に組織変更となっています。 
  
●活動内容
原則、第一・第三土曜日 午前中(am10:00〜12:00)に学習しています。
会場は成増社会教育会館(成増駅より徒歩6〜7分ぐらい)のサークルルームを利用しています。
会費は月200円ですので一回あたり@100ということになります。いずれ値上げすることになるかもしれませんが、多くのひとに参加していただきたく、いまはこの金額でやっています。会場費に充てられます。ただし、教材用のテキスト・辞書等は別途個人持ちです。

エスペラント語という言語があるということをご存じのかたは多いのですが、学ぶひとの絶対人口が少なく、なかなか普及しないのが残念です。
しかし、一度足を踏み入れると、その魅力にとりつかれること請け合いです。
みなさん興味をもってください。そして門を敲いてください。

おまけ
例会が終わった後に有志で近所のそばやで食事をするのも楽しみのひとつです。
もちろん強制ではありませんので、すぐ帰られるかたもいらっしゃいます。
おそばとともに、お酒を注文するかしないかは個人の自由です(笑)

30 101回日本エスペラント大会

 10/11~13小浜での日本大会は本日で閉会しました。ただ、私はアリージ(英・エントリー)してあったのですが、19号颱風のためキャンセルしましたので様子がわかりません。筆者の仲間は参加しましたから、例会で報告があると思います。いずれ本面にて報告をいたします。
 実は、帰路に近江八幡市内散策をしてそのあと名古屋泊、翌日木曽川の鵜飼いを見物してと予約してありました。どうも雨中の遊びではつまらないのと、報道がいやに未曾有の颱風であるかと強調していましたので、ついつい気持ちが萎えてしまったのです。
 なんだか私的な話しになってしまいました。お赦しください。

29.研修旅行(2014.05.28-30)

 ほぼ毎年研修と称して合宿旅行をしています。主催する母体は三木会(さんもくかい)という広域学習グループですが、私どものクラブ員もその構成メンバーでもありますので、3名が参加しました。当初は10名の予定でしたが、次々と故障者がでて8名となりました。充分に熟年ではありますが、みな元気よく旅を愉しんできました。このときは旅ですから、エスペラントはあまり使いませんが、でも精神だけは忘れず、好機を捉えては随所でその魅力を振りまいてまいりました。この左右の写真は「奇跡の一本松」関連の写真で、松の奥に写っているのは、ユースホステルだった建物の残骸です。

初日は東京→一ノ関→気仙沼→市内見学→渡し船で大島・同泊。翌日は島の最高地点亀山(▲235m)より火の海と化した気仙沼湾を遠望→本土へ戻り大船渡線沿いに走るBRT(Bus Railed Transit)バスで「奇跡の一本松」で下車・現地見学・その松の麓で弁当→盛(さかり)を経由して4月に復旧開通した三陸鉄道南リアス線途中の「三陸」駅で下車、民宿に投宿。気仙沼同様「陸前高田」市の一本松地区?は一望千里なにもなく、ただひと山を崩して「かさ上げ」土砂材の運搬に、巨大ベルトコンベアーが林立するサマは壮観でした。一行は前夜の「とまり荘」に別れを告げて、こんどは釜石へ・・・時間の都合で釜石では駅構外には出ず釜石線で遠野経由新花巻で新幹線・東京というコースでした。釜石線はご存じ宮沢賢治ゆかりの「銀河鉄道」です。列車ダイヤは1〜2時間に1本という頻度のため、自在に途中下車とはいかず、遠野のみ途中下車して『遠野物語』の里を散策しました。快速電車が停車した各駅では駅名表示板とモニュメントにみな「エスペラント名」が銘記されていますので、その写真を車中から撮影するのに大忙し。そのつどあっちだ、こっちだと電車の中をいいおじさん、おばさんが右往左往するサマは外の乗客はなにごとかとさぞ思ったことでしょう。 左下の写真は遠野駅の
エスペラントによるニックネーム標識です。フォルクローロ(Folkloro)とは「民話」という意味です。いずれも賢治の童話にちなんだネーミングとなっております。旅行中メンバーは機会ある毎にエスペラントのなんたるか、を説明して大いに気を吐いておりました。写真の上でダブルクリックすると拡大されて見やすくなります。
 この記事を書いている6/1は日曜日です。偶然にもTV人気番組の「笑点」では大船渡からの放送でした。

28.第47回エスペラントセミナー・夢の島(2014.5.3~5)

毎年5月のゴールデンウイークにエスペラントセミナーが開かれます。表題にあるようにことしは47回目でした。毎年会員に成り立ての新人からベテランにいたるまで、一堂に会して研鑽を積みます。講師はこの道の先輩があたります。いわば仲間ですが、それだけに肩肘を張らない仲間ムードで勉強ができるのです。文字どおり老若男女さまざま。合宿を兼ねてのエスペラント漬けの合宿なのです。初級・中級・中、上級・自主クラス

とさまざまです。レベル分けは自分で決めます。場所は東京江東区夢の島にあります「東京スポーツ文化会館」BumBでした。セミナーには全国から約30名参加しました。当クラブからも中級会話クラスに参加しております。研修風景のスナップがありますので、掲載します。
講師はポーランド人の女性ですが、現在の国籍は日本。学習用教材には音声はじめ多くの場面で活躍している女性です。
次回は外国の事情をすこし述べることといたします。

27.第101回日本エスペラント大会

昨年は無事100年の峠を乗り越えました。ですがそのあと、ここに書き込むべき記事がなかったわけではなく、筆者の体調不全でしばらくさぼっていたことになります。漸く復調しましたので、これからはペースを崩さぬようにいたします。
ところで、ことしは、日本大会は101回目をむかえるわけで、いわばあたらしい世紀としてスタートしたことになります。以前にも書きましたが、日本で組織的活動をはじめたのが1906年
ですから、当然ギャップがあります。戦争のためであったと、これも触れ書しました。ことしはそういうわけで全国大会としては101回目でありますから、気分もあらたに、の思いなのです。会場は福井県小浜市で10/11〜13です。北陸新幹線は来年なのでやや、交通事情としては東京からは多少時間がかかりますが、西日本地域の人たちには結構なことだと思います。
大会テーマは (ニ アコルドゥ トランス ラ マーロ)  
   “海を超えて響き合う”ー食と自然と友好とー Ni akordu trans la maro

akordu は調和とか一致するという意味で語尾が -u となると命令形となって ○○しようよという意味合いになります。人称によって多少ニュアンスは変わるのですが。trans は超えて、向こう側、maroは海です。つまりエスペラントは民際交流の手段としては最高のツールと云えるのです。毎年海外のエスペランチストを招待しています。大会の模様はいずれこのブログでも書きます。参考までことしの99回世界大会はブエノスアイレス(アルゼンチン)です。来年は世界大会もいよいよ100回目が第一回と同じフランスで行われます。読者のみなさま、一一緒にフランスへ行きませんか。