板橋エスペラントクラブ

エスペラント語は1887年にポーランドの医師ザメンホフによって創案された国際補助言語です。ヨーロッパの言語をベースにした単語、シンプルな文法、わかりやすい発音が特徴の、学びやすい言語です。世界で100万人の話者がいると推定されています。わたしたちは、毎月第1・3土曜日、東京都板橋区成増でエスペラント語を学んでいます。言語、国際交流に興味のある方一緒に学習しませんか?

32. 2015年 フェリーチャン ノブヤーロン 

みなさま あけましておめでとうございます。表題のフェリーチャン ノブヤーロン ということばは「おめでとうご゜ざいます」という意味で直訳すると「幸福な 新年」の意味があります。英語でいう A Happy(フェリーチャン) Newyear(ノブヤーロン)と殆ど同義です。
しかし、眼を世界にむけると、ヨーロッパでは大変なことがおきてますね。問題の解決は容易ではないと思います。平和な世の中がまさに幸福の象徴だと痛感する昨今です。エスペラントの本来の意味は 人類の平和を「希望する人」という意味合いでして、1887年(明治20)に世界に発表したポーランドザメンホフ博士が「希望」を意味する「エスペーロ」-Espero-と、このことばの真骨頂である「・・・する人」を意味する「-ant」という接尾辞をくっつけて「エスペラント博士」-Esperanto-というペンネームで発表しました。

 それが結局人類の希望を象徴する言語を「エスペラント」という代名詞になっていき今日に至っております。爾来いくつかの人口語が世にでましたが、結局「エスペラント」が生き残った歴史があります。
 エスペラントは言語そのものの名称でもありますが、その存在をご存じない人たちでもそれが言語であることがすぐ認識できるように「エスペラント語」とも表記しております。第一次世界大戦終了後しばらくは世界はフランス語が世界語的イキオイがあったと聞きます。第二次大戦後はみなさま、ご存じのように英語至上主義となっています。

 エスペラントは泡沫言語として消え去ることなく、今日まで生き残ってきています。
それはなぜか?結論をいえばエスペラントは異言語間の橋渡し言語 として活動してきたからです。つまり世界には4000から6000の言語があるとユネスコの公式見解ですが、経済力に裏打ちされた一言語が世界を席巻していくのは現実ではあるが、英語にしても、ドイツ語でもフランス語でもスペイン語でもなく、また中国語にしても世界の隅々まで一言語をみんなが理解できるということはゼッタイにありえない。その隙間を埋め、かつ異言語話者間の橋渡しをする言語であることを自負しております。現に国際連合の通訳コストが驚異的であるといわれております。
 これはユメですが、エスペラントが導入されれば、すくなくとも少数または弱小言語話者への福音になることでょう。当然学習はしておいてもらうひつようはあります。が、各国籍を有する言語を学ぶよりははるかに容易で語彙も造語法により多岐にわたるとエスペラント話者のノーベル賞数学者がいることを紹介しておきます。これを実践しようとしたのが、国際連盟(第一次大戦後誕生)の事務次長であった新渡戸稲造であり、やはり連盟事務局にいた宮沢賢治でした。このときは言語強国のフランスにその提案をつぶされたと聴きます。現在の国際連合では、ユネスコではすくなくとも国際共通補助語として認知されていますが、実用の段階には総会の承認が必要でそこまでには到っておりません。 
 長い話を失礼しました。

 No31.でも触れましたが、組織の底辺拡大のため、会員を募集しております。このブログもそうですが、板橋区の広報紙「広報いたばし」にもこのほど募集記事を出稿(1月10日号)したところ、さっそくおふたりの応募がありました。
今月の第四土曜日(24日ー1月は変則。例月は第一と第三土曜日)に、新人をお迎えすることになります。特別講座を設けます。いまからでも遅くはありません。この記事をお読みになられた方はさきの広報紙をご覧の上、連絡をください。各自の辞書・教材費の自己支弁は当然ですが、会費は月わずか200円です。会場費・コピー代等の費用のみです。当日の朝午前10時に成増社会教育会館に直接おこしいただいても結構です。