本稿はやや遅きに失する感あり。10/8~10/10に滋賀県の近江八幡で催されたエスペラント大会について記します。筆者がその後長期旅行をしたり、パソコンやケータイの不具合等によるトラブルつづきで、ついタイミングを失してしまったものです。従って薄れ行く記憶をたよりに2.3の印象をつづることと致します。曖昧な部分もありお赦しください。まずカメラのSDカードをなくしてしまい、印象的な写真がとれず、残念だが、明媚な風景もお見せできません。
さて大会は有名なメンターム(昔メンソレータムといっていたが、訳あってこの商標に)に関係深いヴォーリーズ学園で行われました。甲子園の高校野球に関心をお持ちの方は近江兄弟社学園といったほうがわかりやすいと思います。ヴォーリーズ氏は明治初期の招聘外国人として来日、建築家として名を馳せ学校・病院・企業(メンソレータム)などを興して近江八幡の近代化に大いに貢献した人物として著名です。この町は近江商人と水郷で知られ、古くは近郊に織田信長の安土城址あり、また叔父秀吉の命をうけた秀次が八幡山城を構えたところでもあり、さらに朝鮮通信使街道が市内の目抜きを縦貫している。隣の東近江市また蒲生の郷あり古代のロマンに浸ることができるのです。
大会は430 人の参加を得て無事終了しました。海外からはドイツ・フランス・ハンガリーベトナム・カンボジア・中国・韓国の各国から13人が参加しました。カンボジアの青年は「とにかくエスペラントを経済活動の場面で活用したい」とエスペランチスト共通の願望を代弁して講演していました。各研究ワークショップの間隙を縫って演芸・合同会食・図書販売・近郊遠足等々盛り沢山の行事がもたれ、来年の104回横浜大会へとバトンを渡して終了しました。